薫のぼやき節

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根源

どうも、何日振りか分からないくらい久々にゆっくりしてる薫です。SWなんて私には無かった…。ま、もう少ししたら休みもらえますがね。


今回は、昨日まで二ヶ月間必死こいて稽古した作品について語ります。


地区大会の作品について話し合いを始めたのは6月末。テスト前の部活が休みの時期に呼びだされた。
プロット段階だったんだけど、「向かう先の景色」の話とは全く違った。似ても似つかないほど。その頃の話と今の話の共通点は、メインの名前位(植物の名前)。由来もその頃の話に繋がってるから今のだと無関係なんだよね。
個人的には、一番最初の話が好き。段階を踏んでくごとに話の内容やスケールがどんどん変わってって…。SF路線を突き詰めたら部員から不評で、なんやかんやあって今の日常もの?に落ち着いてた。


去年より製作期間は短いけど、製作時間は長かった。矛盾のように聞こえるけど、実際そうだったと思う。すごく沢山「稽古」した。
何かを考えながら模索しながらとかそういうことをした記憶が私には無かった。劇づくりにおいて一番重要で楽しいことを出来ていなかった。それに気付いたのは、全てが終わり講評を聞いてからだった。講評の内容はただただ頷くことしかできなかった。


我武者羅に練習を重ねていただけでは見えなかったものがあった。真摯に向き合えば向きあうほど他のことに目が行ってしまった。
演出不在。同期の無断欠席。後輩たちへの配慮。メインを先輩方に獲られ続ける。


私はこの作品で泣けなかった。稽古中、泣かなかった訳ではない。「向かう先の景色」という作品を見て泣けなかった。
これを見て何を感じ、何を考えればいいのか分からなかった。「意味づけ」だけを連呼され、この作品の軸を理解しきれていなかった私には不可能だった。
何を伝えたかったのかは分からない。それは、私がここに来て思った感想のひとつでもあった。
熱量、迫力、活き活きとした役者たち。そういうところを好きになった。話自体も面白かった。
思い返せば生徒創作の話のが面白かったなって。自分の好きなことを好きなように表現していたなって。去年度まではそうだったな。

心から、この作品は面白いって言えなかったのが一番この作品に対して失礼な気持ちなのに…。「群衆で魅せたい」「全て計算でやってる」そういう方針。もう、何が正しいのか分からない。正解がないとしてもね。



全員にスポットが当たるような…せめて名前がつくようなものを一時間の枠で作ってみたいね。

では以上、そろそろ用意を始める薫でした。